市政の動き−議会&市政報告
【12.02.07】議会運営委員会の視察に行きました。
議会運営と議会活性化について視察
2月1日、2日、市議会議会運営委員会で、東京都の稲城市と多摩市を視察し、議会運営の改善や議会活性化について学んできました。
稲城市ー委員会が独自調査を行う
稲城市では、各常任委員会が、市政の課題について、一つのテーマを決めて1年か2年かけて独自に調査しています。
平成9年から行われており、これまで「入札制度のあり方」や「ゴミの減量計画」、「稲城市の商業の活性化」、「稲城市らしい防災計画」など様々なテーマを調査しています。
取り上げたテーマについて、まず市に現状説明を求め、先進地視察を行い、課題や問題点をまとめて報告書にしています。必要であれば、委員会や議会で決議し、市に提案しています。
決議しても、市に対する強制力はないので、そのまま施策に採用されることはこれまでないという話ですが、その後の一般質問などで、調査を尊重した答弁がされることもあるとのことでした。
多摩市ー「市民が参画できる議会」に
多摩市では、「市民が参画できる議会」にと議会基本条例を作るまでの経緯や、内容についてうかがいました。
◯市議会各会派が市の事業を評価
多摩市議会の特徴として、一つ目は、市議会が市の事業の独自評価を行っています。多摩市は決算にあたって、毎年「事業カルテ(事務事業評価書)」をつくり公開しています。市議会の各会派は、「事業カルテ」を読み、市民の声を聞いて独自に事業を評価し、議会としてまとめて市に提出しています。市長はその評価を予算に反映させる努力が求められます。
◯「議会報告会」と「意見交換会」
また、市議会として「議会報告会」を行っています。ただ、議会報告会をやっている他市の話を聞くと、毎回同じ顔ぶれで、毎回参加者も減っていると聞き、その対策として、委員会が必要に応じて「意見交換会」を実施しています。これまで「高齢者支援」について市内の老人会に意見を聞いたり、「議員定数」についての意見交換会を行っています。
議会報告会や意見交換会で市民から出された提案や市民政策提案書を委員会などで審査します。
どちらの市も、議会活動を強化し、市民参加で開かれた議会に改善しようと具体的な活動を行っています。
愛西市は、議会活性化協議会などで話し合い、今回の視察が生かせるようにしたいと考えます。
真野和久