活動日誌−愛西市議団

【11.11.18】長野県木曽町を視察しました

 愛西市は、各支所にある部局を新たに建設する本庁舎に統合する方針を出しました。
 合併当初に比べ各支所の機能が縮小されていく愛西市。今後のまちづくりの考えるため、支所を強化してまちづくりを進める木曽町を11月17日、18日に視察しました。

新庁舎は、撤退した企業の事務所

   2005年に木曽福島町、日義村、開田村、三岳村が合併して誕生しました。人口約12,800人、面積約476㎢、森林が約95%を占める山間の町です。御嶽山、木曽駒ヶ岳や開田高原などで知られています。
 木曽町は、合併した各地区(旧町村)の役場を支所とし、町の新庁舎は、撤退した企業の事務所を利用していました。

思い切って支所の職員を増やす

 合併当初も、「支所に機能をできるだけ残す。地域のことは地域で」とされていましたが、はっきりとは打ち出されておらず、職員定数を減らす中で支所の職員も減って行きました。しかし、支所の職員が減ると地域が廃れてしまうという危機感から、思い切って本庁の職員を減らし、支所の職員(観光振興や住民恊働事業、土木工事担当など)を増やしました。
 年約1億円の地域づくり事業で、地域要望をできるだけ地域で聞き、予算に反映させる。国県の補助や借り入れをともなう大きな事業以外は、支所で設計、入札、施行まで行う。土日は日直が対応する。保健師も1名づつ配置して対応する。など、職員の話では「感覚として98%くらい支所でできている」とのことでした。

「参加から恊働へ」 木曽町まちづくり条例

   木曽町では「まちづくり条例」を定め、地区ごとに「地域自治協議会」をつくり、地域住民と職員が協力してまちづくりを行っています。区長やPTA、消防団、公募などで協議会を構成し、「地域まちづくり計画」を作り、祭りやイベントなどの地域行事を行っています。町の総合計画の審議も行います。
 協議会の名称も構成も、やっている事も地区によって様々。協議会の会議は平日の夜。イベントは本庁からも応援「1人4回」。職員も大変そうですが、「支所長は地区の村長」と言い、競い合うように自慢げに話をされる4人の支所長が印象に残りました。

 「防災なども含め支所に人数が必要」と話しつつも職員定数は減らさなければならないと悩む中、住民といっしょにまちづくりを行っている木曽町でした。
 愛西市も、各地域の特徴にあった、地域の実情にあったまちづくりをもう一度しっかりと考えていく必要があると思います。

真野和久

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