活動日誌−真野和久
【11.08.11】文教福祉委員会視察に行ってきました
四日市市―災害時の避難に支援が必要な人への対応
8月8日、9日に、文教福祉委員会の視察を行い、三重県四日市市、滋賀県大津市に行っていきました。
四日市市では、災害時要支援者避難支援の実施状況について視察を行いました。
地震などの災害が起こったとき、高齢者や障害者は自力での避難が困難な場合があります。愛西市では、地域で確実に支援できるよう支援が必要な人をピックアップし、名簿化をしていますが、課題はどのように地域と連携して避難支援ができるかという点です。
四日市市の取組の優れたところは、要支援者の台帳づくりを地域の自治会に任せているところです。市は、65歳以上の高齢者世帯には民生委員が、障害者には郵送で、台帳化の同意をとり、そのリストを自治会に渡しています。市が同意を取る事で、自治会は避難支援が必要な人を確認して台帳化しやすくなります。
四日市市では、毎年、市の防災訓練で要支援者避難訓練を順次行っています。今の課題は、訓練を行う地区を増やしていくことだと話されていました。
29の市民センターが地域災害対策本部に
また、四日市市では、危機管理センターの体制が充実しているのと同時に、市民センターが29地区(四日市市の人口は約30万人)にあり、日常は窓口業務を行っていますが、災害時には地区の災害対策本部として活動することになっています。愛西市でも各支所が地域の災害対策本部となるような体制が必要だと感じました。
大津市―障害者の経済的自立支援
大津市では、「社会的事業所」の一つである「スラッシュ・レゾー」に行きました。
社会的事業所とは、滋賀県独自の制度で、小規模でも障害者従業員全員と雇用契約を結び、最低賃金を補償しています(県1/2、市1/2の補助)。健常者も障害者もともに働く「共働」の場と位置づけられています。
訪問したスラッシュ・レゾーは、県庁のサロン喫茶コーナーや立命館大学琵琶湖草津キャンパス内での缶、ペットボトルのリサイクル業務、道の駅草津・ロックベイガーデン内のハウスでイチゴ栽培などを行っていて、それぞれを見学させていただきました。
運営の苦労など、いろいろなお話を聞かせていただきました。
経済的に自立し、地域の一員として生活していけるよう支援をする事の大切さを改めて感じました。愛知県や愛西市でもこうした制度ができるよう提案していきます。